セブ島移住者による交流会のブログ

セブ島移住者による「すみれ会」及びロングステイヤーの集い「木曜会」の活動状況を発信して行きます。

シニア世代の生活 その1・・・危険な独り身生活

                    写真はCebu Medical Supply, Incより転用


すみれ会会員のK氏が脳梗塞で倒れました。


K氏は、4年程前に私のアパートに引越して来てからの
付き合いで、会員仲間のお一人です。


当初は、独り身なので何かあった場合にと、通いのメイドを
雇っていましたが、メイドの不始末を理由に、その後は
メイドを雇わないで生活をしておりました。
家事、洗濯くらいは、自分で出来るとの事なので、
見守りサービス(モーニングコール)を引き受けました。


6月22日(金)午前7時
いつものように妻(フィリピン人)がK氏へモーニングコールを
するも応答なし。K氏の所有する車も駐車した状態であり、
外出していないことを確認し、携帯電話へ掛けてみるも応答なし。
2年近く、モーニングコールをしているが、固定電話と
携帯電話の両方に返答が無かったことは一度も無く、
嫌な予感がしながらも、預っていたK氏の家の鍵を持ち
妻とK氏宅を訪れた。
ドアを開け、声を掛けると二階から返事が・・・
何だ居るんじゃないか・・・と二階へ上がってみるとトイレの
ドアが空いており、K氏がシャワー室内で横たわっていた。


私:「どうしたの?」
K氏:「腰を打って立てない」と・・・
K氏を抱え上げようとするが、意外に重い・・・(体力不足か?)
左上腕部、膝、左足首に数箇所の擦り傷と出血が見られる。
特に左上腕部の鬱血がヒドイ。
片足で立ち上がることも不可能と判断したので、妻に救急車を
呼ばせた。
救急車が到着する間、K氏は、「水・・ww・・」とつぶやくので、
コップに水を汲み飲ませた。
次は、「バ・ン・・テ・・リン・・ww・」

ろれつが回らないのか、つぶやくような声なので、
口元まで耳を近づけ、数回聞いて、やっと理解できた。
「バンテリン?」
バンテリンとは、K氏が常用している筋肉痛を除去する塗り薬の
ことだった。緑の蓋の塗り薬と言うので探すと直ぐに発見出来た。
薬のキャップを外すと自分で右足の辺りを塗り始めた。


次の要求がパンツを履かせて欲しいというものだった。
実は、発見した時点でのK氏は、なぜか下半身だけ裸であった。
パンツは、シャワー室に脱ぎ捨てられた状態で濡れていたので、
替えの下着の場所を聞き出し、パンツを持ってきたものの、
立たせることも出来ないため、履かせることは断念した。


救急車が到着しそうなので、確認に道路まで出てみると
妻が道路で救急車が来るのを待ち構えていた。
「アパート内まで誘導するように」と伝え、到着までの時間を
K氏と会話をした。
私:「何時頃から、ここに居るの?」
K氏:「6時半頃・・・」
現在の時刻が7時半だから、早めの発見で運が良かったと
正直思った。


救急車が玄関口まで到着し、隊員2人(うち女性ひとり)と
大家さんの使用人男性2人にも手伝ってもらい、狭い階段から
担架で運び出した。


救急隊員から、「どこの病院へ行きますか?」と聞かれたので、
私の中では、チョンワ病院かセブ・ドクターズ病院しか選択肢が
なかったが、幸いなことにマンダウエ市内にもチョンワ病院が

あったので有無を言わせず「チョンワホスピタル イン マンダウエ」と答えた。セブ市内の渋滞を通って行くよりも早いし、自宅から
近くなので、通院するにも便利だと思った。


妻と私で救急車に同乗。私は、助手席に案内された。
交通渋滞の中をスムーズに輸送される最中、何かしらの安堵感を
感じたものだが、それもつかの間の出来事だった。
驚愕のフィリピン医療と戦わねばならなくなったのでした。
つづく・・・・

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