セブ島移住者による交流会のブログ

セブ島移住者による「すみれ会」及びロングステイヤーの集い「木曜会」の活動状況を発信して行きます。

シニア移住者の課題と対策


7年前の東日本大震災による原発避難では、家族連れの移住者が
一時的に増えました。
その後は、語学留学による若者が留学後に日系企業に就職したり、
起業して家族を作り、移住を開始する若年層も増えてきましたが、
最近の傾向としては、シニア層の移住体験者が増えつつあります。


シニアの移住生活を経験してきた者として、これから移住目的で
来られる方には、提言しておきたいことがあります。


若年層の方は、仕事をしながらの生活をするか、起業し生活の糧を
得ながらの生活が主体となりますが、困難な場合には帰国し国内で
働くことも十分可能です。
一方、シニアの方の殆どは年金生活に頼らざるを得ません。
多少の預貯金があっても、60歳くらいまで年金に加入していなければ、
65歳からの年金受給額も少なく、あっという間に預貯金が失くなって
しまいます。


移住する前に将来の年金受給額を確認し、将来の生活設計を立てて
置くことが大切です。
60代からの仕事は、体力的にも無理があり、語学力や専門性の高い
スキルがなければ、仕事は見つかりません。
自宅で出来るインターネットを利用した副業などで、不足する年金額を
補うことも考えられますが、移住してから始めるのでは遅すぎます。


年金を受給し始めてから移住される方も多いのですが、海外では
外国人扱いになるため、社会保障などは一切受けられませんので、
十分な移住計画を立てて置くことが大切です。


次に大切なことは、健康です。
65~70歳過ぎ辺りから、健康に不安を抱えている方も多く、移住生活を
断念される方もいらっしゃいます。
いざとなれば帰国し治療を受けることも可能ですが、帰国費用や保険料の
ことを考えれば、負担が大きくなりますし、その後の治療費や介護費用など
を考慮した場合、選択も難しくなります。


人間の寿命は、歩くスピードと比例していると言われています。
自身の歩くスピードを50代の時に振り返って、比べてみて下さい。
フィリピン人と同じか、それ以下のスピードの方は要注意です。
常日頃からウォーキングなどの脚力作りが大切です。


シニア層の移住では、生活資金と健康維持が最も大切です。
折角、移住生活を始めても4~5年で帰国される方もおりますが、
殆どの方がどちらかの理由なのです。


海外移住生活と言うと国内では羨む生活のように思われていますが、
現実は、大変厳しいのです。
若年層の方にしても、企業に勤めてないので厚生年金が受給されない
ため、将来の生活不安が残ります。


セブすみれ会には、様々な移住経験者がおります。
移住を希望される方に適切なアドバイスとサポートをしていますので、
ご相談されることをお勧めします。

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